2019/11/14 20:51

20005月に草筆と出会いました。庭に花を着けたオキナグサ、その一輪がちょうど筆の姿になる頃。

それからタイサンボク、ゲッカビジン、ツクシ、タンポポ……となにやら花や穂や実の形が筆に似る草や木。葉書に描くようになってからは庭や散歩道で季節季節に巡り会う植物。気がつけば三百種の植物たちのお世話になっていました。


一本目は、ツクシ。

百本目は、ノジギク。

二百本目は、ソテツ。

三百本目は、ヤナギ。


これを機にブログを始め、ショップ「草々舎」も淀んだ空気を入れ換えて、新鮮に動かしていきたいと思います。

まずは、118日にシダレヤナギで描いた絵を。




垂れた枝の先っぽ22cmの筆です。この日最後に描いた一枚。柳らしいしなやかな線の〈ふうら〉になりました。


草木の筆は、描き手のイメージ通りの線にはなりません。予めもっているその植物のイメージを一旦扠置いて、草木と一緒になって……というより、むしろ草木の描きたいままに、草木が生み出す線のままに、それでいて〈ふうら〉を描く時にはやはり〈ふうら〉になるように二人三脚で進んでいきます。




ヤナギで描いた笑羅です。