2019/11/15 22:18

親木の根本に実生で芽吹いたアオギリ。そこでは大きくなれないので連れて帰って育てることに。といって借家暮らしは庭に植えて大きく育てることも躊躇われ、姿が可憐なので盆栽にしました。それが四年前。




アオギリは実の落ちた後の萼が、青空に黒い星のように映えて、星好きの散歩者が虜になったのでした。長い柄のついた大きな葉も素敵で、縁に豆をつけた舟形の実も面白く、最後に散り敷いた地味な花の愛らしさにも気がついて、今では愛着のある木です。

もっとも六角文庫の四歳幼木は、花も実もまだまだ先のこと、葉をつけるだけ。その葉を今年は五枚もつけて、三枚はすでに黃葉を終えて散ってしまい、二枚は虫に穴を空けられながらも緑を残しています。
アオギリは散歩道の大きな落葉を拾って筆に楽しみますが、小さな盆栽くんの落葉も記念として筆に分けてもらいます。



幼木の思いを籠めた小さな〈ふうら〉。葉がついたままの状態で描きました。



最後にちょっと大胆に。やんちゃに。
精神は鳳凰の如く天空に羽ばたいて……と幼木ながら、梧桐らしく夢想して。



梧桐四歳若葉、樹下二笑羅。