2019/12/03 22:02
ポトンと音がする。
「アラカシ」
と羅漢の一人は思う。
ボトンと
さっきより大きな音が響く。
「アベマキ」
と別の羅漢が推測する。
詩「春と石仏」の一節です。
400年を立ったままの石の羅漢たちの耳にはドングリの落ちる音が秋の音楽です。
ドングリの背比べと言いますが、種類が違えば大きさも形もまちまち。ブナやツブラジイのような小さなものから、クヌギ、アベマキのように大きなものまで。見たことはありませんがオキナワウラジロガシのドングリは4cmもあるそうです。
今年の秋は落ち栗をよく拾って、いつになく賞味堪能しました。
散歩コースの小さな森を通り抜ける時には、ポトン、ボトンとドングリに降られたりもしました。
それから、シラカシのドングリとまだ青い帽子。その時に一緒に拾った小枝で描いた絵です。
なにやら団栗観音と、団栗童子のような配置になっていますが、この三枚は額にも入れず葉書のまま図書館に展示しています。