2020/01/03 19:11

2020年、描初め。

スタッフの文房具たち。
音座マリカ作獏の水滴。澄泥風字硯。松壽堂へちま墨。大王松三針葉。


松毬はうっかり乾燥させてしまい、毬が広がって筆にはなりませんでした。代役にマンリョウを。



まずは「夢」という字を篆書で。「夕」のところへ「月」をぶら下げました。
「夢という字には、蛹が眠っている」…こんな言葉を夢うつつに聞いてからは、蛹を描くこともあります。
左の二枚が大王松の松葉24cmで描いたもの。
右の一枚と下の二枚は16粒の赤い実を着けたマンリョウの小枝を筆に頼んだもの。



正月にはやっぱり初笑い。
笑っている〈ふうら〉を、笑羅といいます。
二人で笑っていたら二笑羅。水仙の花を三人で喜んでいたら、水仙三笑羅。

これまでにもっとも多く描いたのが「四十八笑羅」。
本では小型折本に手描きで「十六笑羅」。

草画で描いた笑羅から百人ほどを選んで「百笑羅」を編集してみようかという夢もみています。